石焼き芋の思い出

今ではほぼ一年中スーパーなどで売られている石焼き芋。そのにおいをかぐといつも思い出す出来事があります。小学1年生くらいだったと思います。母親がいつも家で石焼き芋を作ってくれていました。ストーブの上とかではなく単に鍋で作るふかし芋のような感じでしたが、家ではそれを焼き芋と呼んでいました。母はいつも焼き芋を作るときは私に「焼き芋作るから石をいくつか拾ってきて!」と言っていました。そのたびに私は河原にちょうど良い大きさの石を拾いに行きます。
母はありがとうと言って私が拾ってきた石をお鍋の中に入れます。お鍋を火にかけてしばらくするとお芋のいい匂いがしてきます。石焼き芋が出来上がってお鍋のふたを取るとゴロゴロとした石の隙間から美味しそうなお芋が見えます。子どもの頃の私は石がお芋に変わった!と心の中でびっくりしていました。だって母が鍋に芋を入れるところはまったく見ていないからです。石を入れて鍋を火にかけたら石焼き芋が出来たようにしか思えなかったのです。
びっくりして母に「どうして石を入れたの?」と聞くと「石が温まって石焼き芋が出来るんだよ」というからさらに勘違いは増すばかり。かなり後になって石が石焼き芋になるのではないことに自分で気づきましたが、鍋のふたを開けた時のあの驚きは今もはっきりと覚えています。

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小学校1年生で迷子になり警察のお世話になった

私が子供の頃に印象に残ったできごとは、小学校1年生のときに迷子になって警察のお世話になったことです。
私は小学校に入学すると同時に、それまで住んでいた土地から離れたところに引っ越しをしました。
そして引っ越しの翌日、近所を散歩しようと外に出たらあっという間に迷子になってしまったのです。
泣きながらウロウロしていると、通りがかった親切な大人の人が近くの交番に連れて行ってくれました。
交番に行くと、お巡りさんが数名いて、「名前は何?」「おうちの場所は全然わからないの?」などと色々と質問してきました。
皆に囲まれて、すごく照れくさく思ったのを覚えています。そして、袋に入ったおせんべいを貰いました(笑)。
その後何時間かして母親が引き取りにきたのですが、母親が迎えに来たシーンはあまり覚えていないんですよね。とにかくお巡りさんがすごく優しかったというのがすごく印象に残っています。
当時はかなり不安でしたが、今思うと交番は自宅の目と鼻の先でした。どれだけ方向音痴だったんだろう…と思いますね。
でもあの経験で、小さい頃はとにかく「お巡りさんは優しい、かっこいい」と思っていました。

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目撃者は私だけ

私が小学生低学年の頃の出来事です。私の実家は良く言えば、のどかで自然豊かですが、悪い言い方をすれば「ザ、田舎」です。周りは田んぼと山しかありません。その為、昆虫や爬虫類、小動物はいくらでも居ます。だからと言って、それらが平気なわけではありません。昔の事ですから、今のように家の中での遊びは少なかったので、もっぱら外で遊ぶことが日常でした。ある日、いつもの如く自宅の敷地で一人で遊んでいたところ、ふと壁の側の赤土に何やら動くものを発見しました。一瞬、身体が凍りついたように動けなくなった目の先には、途轍もなく大きな大蛇がいたのです。例えるなら、イベントでの爬虫類展でしか見ることの出来ないほどの大蛇です。トグロを巻いてニュルニュルと動いていたので、長さは分かりませんが、3メートル近くはあったのではないでしょうか。大人の太もも程の太さで、小動物なら軽々と窒息させて食べてしまいそうな大物でした。我に返った私は、すぐに家に戻って母親に知らせましたが全く信じて貰えませんでした。そんな母親の腕を引っ張って見に行ったけど、もう姿はなく、証明出来ませんでした。今でもあの身体の硬直した瞬間を忘れることは出来ません。

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